(製作後記)
この春、入学する息子のために製作した「木のランドセル」
この冬の2月から手がけて、入学式まであと2週間という直前に完成しました。
楽しみながら、息子と相談しながら作業を進めて良い時間でした。
息子の小学校生活が充実したものになりますように・・・。
息子が試練に直面した時に支えとなるランドセルでありますように・・・。
そんな願いを込めて手がけさせて頂きました。
商品化とかを一旦横に置いて、今回はプライベート製作としてパワーを注いでみました。
私:「ちょっとだけ重いかもしれないけど、体を鍛えるつもりで、良いか・・・?」
息子:「うん。OK〜」
私:「出来たランドセル、背負ってみてどうだ?」
息子:「なんだか、生きてる自然を背負ってるみたい!」
私:そうか・・・(嬉)
経年変化が楽しみなランドセル。
サイズは市販のランドセルより、やや大きめに製作しました。
息子の小学校の連絡袋が、通常のランドセルの高さだと、クニャっと曲がって入るので、せっかく作るのだから「毎回ストレスなくスッキリ治まるほうがいいよね」と息子と相談して決まったサイズでした。
気になる重さは? 見た目より結構軽いです。
入学直後、1年生にしては大きめですが、3年生以降から体とのバランスも取れてくるように息子と使い勝手を相談しながらデザインしました。
オンリーワンのランドセルなので、肩ベルトの調整穴も先ずは1つだけにしておきました。そのおかげでスッキリとしたベルト周りです。
体の成長に合わせて穴を空けていく楽しみがあります。
卒業後、大人になっても長く使えるランドセルになったらいいな。
お部屋に飾ったり、収納家具として使う手もありだな・・・。
名前をつけるなら「50年ランドセル」。そんなランドセルになりました。
息子の成長と共に、ランドセルも使い込んだ味が深まっていく、そんな相棒のようなランドセルに仕上がりました。
比重の軽い木材:ウエスタンレッドシーダーを本体に用い、高品質な「昭南レザー」(植物タンニンなめし牛革)をフラップと肩ベルトを用いました。
革職人の遠藤圭人さん(横手市:HERAT OF SILVER)「超ありがとう!」